毎年、年末になると大々的に報道される交通事故による死亡者数、年間1万数千人。一方、自殺者の実数は、社会通念上大々的に報道されませんが、毎年3万5千人を超えています。 あなたは、この数字をご覧になって一体どのように感じられますか? 今、世界の各地で起きている戦争、紛争、テロ行為等で殺害されている方より遙かに多いではありませんか! 延々と毎年続くこの恐ろしい数字を見ると人ごとでは済まされないと感じておられる方も多いと思います。自分ではどうしようもなく、やむなく自殺という道を選択してしまった殆どの方が、働き盛りの40〜50歳代の人で 占めています。 やむをえず自殺の道を選択された気の毒な方には、ご家族が有りました。そのご家族の方のご心中を察するとき只々涙するのみです。明日は我が身かも。 自殺の主な原因は、様々なストレスによる「うつ病」によるものがほとんどを占めています。今の日本社会はストレスの要因で満ち溢れるていると思いませんか? ・長期デフレによる経済不況のためのリストラ ・過剰なノルマ ・40〜50歳代に多いパソコンに対する適応障害 揚げればきりがありません。これらの要因が「うつ病」を引き起こすのです。「うつ病」患者は10人に1人と言われていますが、隠れ「うつ病」を含めると5人に1人とも言われて います。 私にとって「うつ病」ほど恐ろしい病気は今まで経験したことがありませんでした。 原因は過剰なノルマと上司との人間関係からでした。 いざ出社しようと着替え、玄関を出ようとしても玄関を開けることが出来ず、また引き返し服を脱ぎ捨て布団に潜り込む。毎日がその繰り返しでした。 布団に潜り込んでも考えるのは仕事と自殺の方法ばかり。毎日、悶々とした状態が続き、これではだめだと思い神経内科の病院を受診しました。 診断名は自律神経失調症「うつ病」で「今すぐに入院しなさい。」とのことでした。考え抜いたあげく私の選択したことは、残した仕事の整理、引き継ぎ等を終えての入院。 悲惨なことに「うつ病」の経験がない方には、この病気は決して理解されないことを思い知らされました。
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